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PNC TJ1407 94-001, 56 Pages, 1994/12
II価の銀イオンに関する電解試験の一環として、Ag2+を含む硝酸溶液中におけるステンレス鋼の腐食データの採取ならびに電気化学的な方法(電解還元)による銀の回収方法について検討し、以下の結果を得た。(1)Ag2+を含む硝酸溶液中においてステンレス鋼304Lは、粒界腐食を呈し、腐食は著しく促進される。(2)ステンレス鋼304Lの腐食速度は、Ag2+濃度に依存し、直線的に増加する。(3)硝酸溶液中における銀の還元電位を明らかにし、その電位において作用電極表面に銀が電析したことを確認した。(4)銀の電析率に及ぼす、不純物元素の影響はない。
桜井 聡; 館盛 勝一; 吾勝 常勲; 木村 貴海; 吉田 善行; 武藤 博; 山下 利之; 大内 金二
日本原子力学会誌, 31(11), p.1243 - 1250, 1989/11
被引用回数:3 パーセンタイル:41.84(Nuclear Science & Technology)難溶性の物質である二酸化プルトニウムを溶解するには、電気化学的に生成したCe、Ag等の酸化力を利用する方法が有力であることが知られている。本報告では、このような電解酸化溶解の各種条件の検討結果、および本法をスケールアップするために必要な、最大10g規模の二酸化プルトニウム溶解実験の結果について述べる。本研究の結果、酸化剤としてAgを利用すれば室温においても十分大きな溶解速度が得られること、また多量のPuOを試料とする場合、溶解反応の律速段階がAgの再生反応であること、さらに電解時における陰極からの水素の発生は電流密度と陰極液の硝酸濃度を調節することで抑制可能であること等が明らかになり、本法がスケールアップ可能である見通しを得た。
福島 奨; 大道 敏彦; 半田 宗男
J.Less-Common Met., 121, p.631 - 636, 1986/00
被引用回数:13 パーセンタイル:80.28(Chemistry, Physical)ウラン・プルトニウム及びこれらの混合酸化物燃料の熱伝導度に及ぼす固溶希土類元素の影響について組織的な研究を行った。希土類元素としては、Nd、Sm、Eu及びGdを選び、これにYを含めて、0~15Mol%濃度範囲及び700~1900Kの温度範囲について調べた。固溶体の熱伝導度は、実測した熱拡率及び文献に報告された酸化物燃料及び希土類酸化物の値から推測した固溶体の比熱及び熱膨張係数を用いて求めた。得られたデータをAmbegaokerの導出した誘電体に関する熱伝導度式に導入して、歪パラメータを算出した。この結果、上記酸化物燃料と希土類元素固溶体の熱伝導度について任意の希土類酸化物含有量(最大15Mol)及び700~1550Kの温度範囲について、半理論的に計算で求めることが可能となった。
大道 敏彦; 野村 末雄; 前多 厚
Journal of Nuclear Science and Technology, 22(4), p.329 - 330, 1985/00
被引用回数:3 パーセンタイル:53.49(Nuclear Science & Technology)PuOの炭素熱還元過程中のAmの蒸発を質量分析的に研究した。Amは反応の一過程でPuに比して優先的な蒸発を示すことを見い出した。CとPuOの混合比が1.5:1の試料を1400C,5時間加熱して、PuOに最初含まれていたAmが90%除去される例を示した。反応の中間生成物としてのAmOあるいはAmCの存在が、Amの優先的な蒸発の原因となるであろうと推定した。
内藤 奎爾*; 辻 利秀*; 大内 金二; 矢幡 胤昭; 山下 利之; 田川 博章
Journal of Nuclear Materials, 95, p.181 - 184, 1980/00
被引用回数:13 パーセンタイル:77.12(Materials Science, Multidisciplinary)二酸化プルトニウムの電気伝導度を温度950~1100C、酸素分圧2.110~10Paの範囲で測定した。酸素分圧の関数としての電気伝導度変化には、極小値と、それに伴うn型からp型伝導への転移が見られる。この極小値は、不純物によるものと考えられるが、酸素過剰組成のPuOの存在する可能性も除外できない。電気伝導度の極小値の温度依存性から、固有のバンドギャップとして2.5eVが得られた。n型伝導領域におけるlog-logPoプロットの傾きは、-1/4.99(950C)、-1/4.72(1000C)、-1/4.77(1050C)、-1/4.81(1100C)であり、以前に報告されている値とよく一致する。また、この領域おける格子欠陥は、イオン化された酸素空孔が適当であると思われる。
桜井 勉; 高橋 昭; 古牧 睦英
Journal of Nuclear Science and Technology, 11(2), p.74 - 76, 1974/02
被引用回数:3ルテニウム103を用い、酸化プルトニウム-酸化ルテニウム混合物のフッ素化および六フッ化プルトニウムの熱分解プロセス中のルテニウムの挙動を調べた。ルテニウムはプルトニウムより低温でフッ素化され、揮発する。熱分解によるプルトニウムの回収では、ルテニウムが共存すると著しく回収率が低下する。回収されたPuFはルテニウムで汚染されてる。